2015年6月19日金曜日

MT4インジケーター: 通貨ランキング、Currency Ranking

もっとも有利な状況にある通貨ペアを取引したい、というのは誰もが考えることだと思います。

しかし通貨ペアは何種類もある上、それぞれに複数の時間足チャートがあります。これら全てを監視して、一番取引に向いた通貨ペアを選ぶことは容易ではありません。

こんなとき、Currency Rankingが大活躍します。

各通貨ペア、時間軸の情報を一画面に集約


Currency Rankingは、登録した通貨ペアの情報を時間軸ごとにまとめて、一画面に集約してくれます。

項目ごとにソートしたり、特定の通貨ペアをハイライトしたりできるので、トレードに最適な通貨ペアを簡単に見つけることができます。

さらに、ドルを基準とした各通貨の強弱グラフを下部に表示しています。一番強い通貨と弱い通貨のペアを狙えば、大きな動きを捉えることができます。

最適な通貨ペアを選び、そこに磨き上げたテクニカル分析を加えれば、鬼に金棒。高勝率なトレードが期待できます。

情報を見やすく整理する工夫がいっぱい

表示される情報は多いため、ただ単に一画面に集めただけでは宝の持ち腐れです。

Currency Rankingは、たくさんの情報を効率よく分析するための機能をいくつも備えています。

項目ごとにソート

右側のボタンを押すことで、項目ごとにソートすることができます。

下図の例では価格変動(Change)の順にソートしています。上昇と下落で通貨ペアの色分けがされるようになっているため、Changeでソートすると色がきれいに並びます。

Absボタンを押すと絶対値でソートされます。上下に関わらず大きく動いた通貨ペアを知りたい、といった場合に便利な機能です。

通貨ペアをハイライト表示

右側には通貨ペアの名前が書かれたボタンもあり、これを押して特定の通貨ペアをハイライト表示することができます。

さらに、ハイライトした状態でソートボタンを押していけば、ある通貨ペアが価格変動(Change)において何位なのか、ボラティリティ(Volatility)において何位なのか、ということを次々に調べることができます。

レイアウトは自在

モニタリングする通貨ペアの数に応じて、テーブルのレイアウトを1段組みから3段組みまで変更することができます。

少数の通貨ペアをコンパクトな1段組みのレイアウトで表示することも、


多数の通貨ペアを圧巻の3段組みレイアウトで表示することもできます!

上位のみ / 下位のみを抽出

ソートした時の順位が上位もしくは下位の通貨ペアN個だけを抽出して表示させることができます。

たくさんの通貨ペアを監視しつつ、表の大きさはコンパクトに収めることができる便利な機能です。

並び順の固定

相場は刻一刻と変わるため、ソートした後も順位が変わることがあります。

見ている最中に順位が入れ替わってしまうと分析しづらいため、Fixボタンで順位を固定できるようになっています。

Fixボタンが押された状態でもソートは可能です。

表示されるデータ

通貨ペアのランキング表

好きな通貨ペアを登録することが来ます。

それぞれの通貨ペアについて、6種類の項目を表示します。右側のボタンを押せば、項目ごとにソートすることができます。

各通貨ペア(行)は、価格変化(Change)の正負によって色分けされています。
価格変化 (Change)
期間の価格変化です。
例えば現在時刻が8:10とすると、M15の表には7:55~8:10までの価格変化が表示されます。
動いている通貨ペアを見つけるために最適な項目です。
価格の変化率 (Rate of Change、Chg %)
価格が何パーセント変化したのかを表したものです。
価格変化そのものよりも、変化率のほうがトレンドの勢いをより正確に評価できます。例えば、同じポイントの変化でも、ポンドと豪ドルでは変化率に倍近い差が生じます。
ボラティリティ (Volatility)
期間の高値と安値の差です。
ボラティリティの高い相場は、スキャルパーにとっては格好の稼ぎ場です。
ボラティリティの割合 (Proportion of Volatility、Vlty %)
ボラティリティが価格に占める割合をパーセンテージで表したものです。
ニュースや指標で大きく動いた時に、各通貨ペアにどれくらいのインパクトがあったのかを知るために有用です。
累積ボラティリティ (Cumulative Volatility、Cum Vlty)
2もしくは3段階下の時間軸で、期間のボラティリティを合計したものです。
D1の表であれば、15分足で直近96本の足の長さを足し合わせたものになります。
細かくトレードした場合に、最大でどれくらい取れる相場なのか、を見積もることができます。
振幅 (Amplitude)
累積ボラティリティをボラティリティで割ったものです。
大きい値ならば上下を繰り返して変化していることを、小さい値ならば直進性が高いことを意味します。
上下動の大きな相場はトラリピ向き、直進性の高い相場はトレンドフォロー向き。状況に合わせた適切な戦術をとることができます。

通貨の強弱グラフ


各通貨の対ドル騰落率を期間ごとにプロットしたグラフです。

強い通貨から順に上から並んでおり、ゼロライン(点線)はドルを表します。点線より上にあればドルより強い、下ならば弱いことを意味しています。

強い通貨と弱い通貨のペアは大きな動きになり、同程度の強さの通貨の動きは小さくなります。最強と最弱のペアは、最も動いている通貨ペアです。

横軸は時間になっており、強弱関係がどのように変化してきたのかが分かります。首位や最下位をキープしている通貨は、強いトレンドが発生していることを意味します。

プロット間隔は、M15とH1が1分毎、H4が5分毎、D1が15分毎、W1が4時間毎、MN1が1日毎となっています。例えば、H1のグラフには「60分間の対ドル騰落率」が毎分プロットされていきます。

順位表ではなくグラフで表示する形式のため、グラフの開きや推移からより詳細な強弱関係を読み取ることができます。

最大で8種類の通貨を表示可能です。色や線のスタイルは自由に指定できます。(デフォルトは、EUR:青、JPY:黄、GBP:緑、AUD:赤)

計算期間

期間は15分(M15)、1時間(H1)、4時間(H4)、日(D1)、週(W1)、月(MN1)の6種類です。

ここでの期間とは時間軸のことではなく、計算期間を表します。つまりM15の表のデータは15分足の情報ではなく、1分足15本の情報をもとに計算されたデータです。

M1やM5の表がないのは、1分足の直近1本だけ/5本だけでは情報が少なすぎて役に立たないからです。このため、最小の期間を15分としています。スキャルピングをする際には、M15の表のデータが参考になるはずです。

自分の得意な相場を見つけられます

順張り派・逆張り派、トレンドが得意・レンジが好き、などトレードスタイルは人それぞれ。

Currency Rankingは様々な人のニーズに応えることができます。以下はその例です。
トレンドフォローしたい
価格変化(Change)が大きく、振幅(Amplitude)が小さい通貨ペアが最適。
大きく、一直線に突き進むトレンド相場です。
押し目買い / 戻り売りをしたい
価格変化(Change)や変化割合(Chg %)でソートして、上位の時間足と下位の時間足の変化が逆になっている通貨ペアを見つけましょう。
きっと、いい押しや戻りを見つけられるはずです。
動きのあるレンジでトラリピしたい
価格変化(Change)は小さいけれど、累積ボラティリティ(Cum Volty)や振幅(Amplitude)が大きい通貨ペアはトラリピにもってこいの相場。
上がっておいしい、下がってまたおいしい。
狭いレンジで安全にトレードしたい
価格変化(Change)とボラティリティ(Volatility)が小さい通貨ペアは狭いレンジに入っています。それでいて累積ボラティリティ(Cum Volty)や振幅(Amplitude)が大きいならば、細かい上下動を繰り返すEasyな相場。
ポジって待つだけで安全・着実に利益を出せる相場です。

自分に合った相場を見つけるときのコツは、トレードする時間軸より上位の時間軸に注目することです。追い風を背に戦うのです。

相場はいつも参加者に厳しいわけではありません。時には、1段階上も2段階上も有利な状況になっているボーナスステージが出現することがあります。

後になってから「あー、ここ取れたのに~」ということ、結構あるんじゃありませんか?Currency Rankingで効率的にモニタリングして、見逃さないようにしましょう。

姉妹ソフト:  複数通貨の監視に最適、Technical Ranking

40種類以上のテクニカル指標を使用できる高機能ソフト。
こちらも併用すれば、為替相場のモニタリングは完璧です!

使い方

インジケーターをセットする通貨ペアや時間足は、どれでも構いません。USDJPYのM1でも、EURJPYのW1でも動作します。ただし、他のインジケーターをセットしていないチャート上にセットしてください。

しばらくチャートに表示していない通貨ペアの情報は、取得できない場合があります。その通貨ペアのチャートを表示して、M1からMN1まで時間軸を切り替えて下さい。その後、インジケーターを再起動すると表示されます。

パラメーター

ランキング表に表示する通貨ペアのシンボルを、CurrencyPairListにカンマ区切りで入力します。数に制限はありませんが、最大文字数は255文字です。

ソート順位の上位N件のみを抽出する場合は、RankをNに設定して下さい。下位N件を抽出する場合は-Nに設定してください。0に設定すると全て表示します。

EnableHighlightをfalseにすると、ハイライトボタンを表示しなくなります。画面サイズを抑えつつ、多数の通貨ペアを監視したい場合に便利です。

強弱グラフに表示する通貨を、CurrencyListにカンマ区切りで入力します。EURやJPYなどの通貨名(ドルが基準なのでUSD以外)を指定してください。最大8通貨までです。

強弱グラフの位置は自動調整されるようになっていますが、AutoShiftをfalseにしてGraphShiftを手動で設定することも可能です。

強弱グラフの色やスタイルは「色の設定」タブから指定できます。CurrencyListに指定した順に並んでいます。(デフォルトは、EUR:青、JPY:黄、GBP:緑、AUD:赤)

パラメーター名デフォルト値説明
CurrencyPairListUSDJPY, ...ランキング表の通貨ペアのリスト
(カンマ区切り)
FontSize10ランキング表の文字サイズ
TableLayout2ランキング表の段組み(1~3まで)
ButtonLayout0ボタンの段組み(0~2まで、0は自動)
Rank0抽出する件数
EnableHighlighttrueハイライトを有効にするかどうか
CurrencyListEUR, ...強弱グラフの通貨リスト
(カンマ区切り、最大8通貨)
GraphWidth17強弱グラフの幅
GraphMargin6強弱グラフの間隔
GraphShift0強弱グラフのチャート右端からの距離
AutoShifttrue強弱グラフの位置を自動調整するかどうか
~Colorランキング表やボタンなどの色
ダウンロード
通貨ランキング、Currency Ranking
最新バージョン: Ver 1.37 (2016.10.20)

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16 件のコメント:

  1. AUDCAD,AUDCHF,AUDJPY,AUDNZD,AUDUSD,CADJPY,CHFJPY,EURAUD,EURCAD,EURCHF,EURGBP,EURJPY,EURNZD,EURUSD,GBPAUD,GBPCAD,GBPCHF,GBPJPY,GBPNZD,GBPUSD,NZDAUD,NZDCAD,NZDCHF,NZDJPY,NZDUSD,USDCAD,USDCHF,USDJPYの通貨を表示させようとしたらインジケータが無くなります><
    前のバージョンでは映ってたのですがバージョンアップしたらできなくなりました。。。
    どうしたらいいですか?

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    1. Currency Rankingをお使いいただき、ありがとうございます。

      リストにAUDNZDとNZDAUDが含まれていますが、おそらくNZDAUDはブローカーが提供している通貨ペアに含まれていないと思います。そうした通貨ペアが指定されている場合、エラーとして終了します。NZDAUDをリストから外してください。

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  2. わあああああ。ありがとうございます!!!表示できました!!!
    これからも素敵なインジケータ作ってください。よろしくです^^

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  3. 本インジを購入して使っています。
    各時間(M15, H1, H4, D1等)のラインの折れ線は、各時間毎に16点ほどの変化を示しているのしょうか?
    例えば、D1の場合は、16日分の変化が表示されているのでしょうか?

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  4. ご利用いただき、ありがとうございます。
    M15とH1は1分ごと、H4は5分ごと、D1は15分ごと、W1は4時間ごと、MN1は1日ごとにプロットされていきます。例えば、D1のグラフに16個プロットされている場合は、4時間分の変化が表示されています。

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  5. 回答ありがとうございます。
    もう少し教えて頂ければと存じます。

    上記で説明頂いた設定の場合、M15とH1は同じ1分ごとのプロットでありながら、何故違うグラフになるのでしょうか?
    また、D1のグラフが4時間分ということは、実際にはD1では無くて、4時間分を見ているとのことで、M15, H1, H4, W1, MN1の関係が分かりません。
    また、数字の欄も同じ変化でしょうか?
    よろしくお願い致します。


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    1. M15のグラフ上の点はすべて15分間の対ドル騰落率を表しています。右端は現在の「15分間の騰落率」、右から2番目は1分前の「15分間の騰落率」(つまり1分前と16分前の比較によって求められた値)、3番目は2分前の「15分間の騰落率」です。

      同様に、H1のグラフ上の点はすべて60分間の対ドル騰落率を表しています。右端は現在の「60分間の騰落率」、右から2番目は1分前の「60分間の騰落率」、3番目は2分前の「60分間の騰落率」です。

      他のグラフについても同様です。騰落率を計算する期間と、プロット間隔は別のものです。

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    2. お礼が遅くなりましたが、説明ありがとうございます。

      Currency RankingインジケータがMT4に表示されなくなりました。
      「認証失敗、他の口座が登録済みです。サイトから口座をリセットしてください。」とのメッセージが MT4に表示されますが、fx-onにログインしてもダウンロードに同インジの購入履歴等が表示がされません。どう対応すればいいかお知らせください。
      よろしくお願いいたします。

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    3. fx-onのマイページにて、左側メニューのダウンロードをクリックすると、購入商品一覧が表示されます。点数が多い場合は複数ページに分けて表示されています。こちらから当該商品をクリックして、リセットボタンを押してください。
      もし一覧に表示されない場合は、fx-onのサイトメンテナンス等の影響かもしれません。しばらく時間を置いてアクセスしてみて、それでも表示されない場合はfx-onにお問合せ下さい。

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  6. 本インジケータを使っています。

    下の強弱グラフを消したいのですができませんか。

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    1. ご利用いただきありがとうございます。
      強弱グラフは固定表示となっておりまして、消すことはできません。サブウィンドウのサイズを小さくすることは可能です。

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  7. 素晴らしいインジケーターですね。ほしいと思っていた機能そのものなのですが、これを利用してEAを作成することを考えています。(プログラミングの経験はちょっとだけあるのですが、MQL4は全くの初心者です。)iCustomでの活用は可能でしょうか?

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    1. こちらのインジケーターはiCustomで利用することはできません。

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  8. GBPJPY/AUDJPY/GBPUSD/USDJPY/AUDUSD/EURJPY/EURUSDの6通貨ペアが表示されますが、他の通貨ペアの追加方法を教えてください

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    1. インジケーターをセットするときのパラメーターCurrencyPairListに通貨ペアをカンマ区切りで設定すると追加・編集することができます。

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  9. 恐れ入ります。多通貨のADXの数値を簡単に確認する方法を探しているのですがこちらのインジで可能でしょうか?

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