今回紹介するのは、彼が著書「ラリー・ウィリアムズの短期売買法」で解説しているチャート分析法をインジケーター化したものです。
ラリー・ウィリアムズの短期売買法【改定第2版】 ラリー・ウィリアムズ Amazonで詳細を見る 楽天市場で詳細を見る パンローリング; 第2版 (2012/7/13) |
彼の技術のエッセンスが詰まった珠玉の一冊です。様々なストラテジーのテスト結果も多く掲載されており、システムトレーダーにとっても価値ある内容となっています。
トレンド転換を見極める4色ローソク足、Williams Candlestick
4-Color Candlestickに続く4色ローソク足シリーズの第二弾です。
ラリー・ウィリアムズはトレンドを分析する際に、終値がローソク足の中心(Median Price)より上にあるか下にあるかに着目しています。
典型的な上昇トレンドでは、勢いがついてくると「中心より終値が上にある陽線」が続くようになり、それが「中心より終値が下にある陰線」に転じてトレンドが転換する、としています。
これを踏まえて、Williams Candlestickでは次のように色分けしています。
- 陽線 × 中心より終値が上 = 強い陽線(白)
- 陽線 × 中心より終値が下 = 弱い陽線(グレー)
- 陰線 × 中心より終値が上 = 弱い陰線(ピンク)
- 陰線 × 中心より終値が下 = 強い陰線(赤)
パラメーター
パラメーター名 | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|
StrongUpColor | White | 強い陽線の色 |
WeakUpColor | Gray | 弱い陽線の色 |
WeakDownColor | Salmon | 弱い陰線の色 |
StrongDownColor | Red | 強い陰線の色 |
チャートの構造を理解する、Williams Swings
トレンドを正しく認識するためには、チャートの構造を理解することが重要です。
この点に関して、ラリー・ウィリアムズの考え方はシンプルです。
- 短期の高値: 左右により安い高値がある高値
- 中期の高値: 短期の高値のうちで左右により安い短期の高値があるもの
- 長期の高値: 中期の高値のうちで左右により安い中期の高値があるもの
中期や長期の高値を付ければ、しばらくの間はそれがチャート上の高値であり続けると予想することができ、そこに近づいてきたときには戻り売りのチャンスと考えることができます。
逆にその水準が破られたときには、中長期の高値がつく周期や高値・安値の差などを踏まえて、ブレイクした方向に仕掛けることができます。
注意点としては、Zigzagと異なり高値や安値が連続する場合があることです。
パラメーター
Wiliams Candleはラリー・ウィリアムズの定義を拡張し、短期の高値・安値をフラクタルでつけるようにしています。つまり、左右により安い高値がN本(デフォルトは4本)あるときに短期の高値となります。中長期の高値・安値の定義は同じです。パラメーター名 | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|
FractalPeriod | 4 | フラクタル(短期の高安値)の期間 |
ShowPriceLabel | True | 価格ラベルを表示するかどうか |
PriceLabelColor | Orange | 価格ラベルの色 |
ダウンロード
ラリー・ウィリアムズのセット、Williams Candlestick / Swings 最新バージョン: Ver 1.01 (2016.7.6) Williams Set.zip |
連投すみませんw
返信削除Williams Candlestick ですが、ここで言う「中心」とは
「当日の」ローソク4本値の高安の中心、という意味ですか?
当日のローソク4本値の高値・安値の中心のことです。
削除度々ありがとうございました。
削除Williams Candlestick とても便利そうなのですが、データウィンドウ上でも陽線・陰線の強弱が表示されるようだと助かります。
返信削除ご意見ありがとうございます。開発の参考とさせていただきます。
削除書籍では「短期のスイングポイントを見つける場合、インサイドデーとそれによって発生する可能性のある短期の高値や安値は無視する。」とありますが、上のインジケーターは無視していないように思えます。アップデート等の予定はあるのでしょうか?
返信削除